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おかしやうっちー:水ちょこ 8種

商品

おかしやうっちーは北参道に2019年の開業したシェフ内山裕介氏が手掛けるパティスリー。洋菓子、和菓子などジャンルにこだわらず、「おかし=お菓子=可笑し」と掛けて自由に気軽に楽しいをテーマにしたお店です。予約者限定でイートインスペースも利用できます。

おかしやうっちー

おかしやうっちーの看板商品、水ちょこ 8種を頂きます。

パッケージは紙製の黒をベースにした蓋身式の貼箱。蓋に銀色でブランドロゴがデザインされています。

おかしやうっちー:水ちょこ 8種

箱を開くと、中に8種類の生チョコレートが入っています。
商品説明によると「生クリームを使わず、水とチョコレートで仕上げるお菓子です。余分な素材が入ってなく、水と合わせる事によりチョコレートをそのまま食べるより個性を120%感じる事ができます。非常に繊細なお菓子なので日に日に状態は変わっていきますので、よく冷やし賞味期限に関係なくお早めにお召し上がりください」とのこと。

おかしやうっちー:水ちょこ 8種

木製の小さなスプーンが商品に同封されていました。
摘んで食べたら何かと汚しそうですものね。心配りがうれしい。

おかしやうっちー:水ちょこ 8種

どのチョコレートも同じ形をしているので、その色合いでしか上下の区別がつきません。蓋のブランドロゴの向きを意識して、箱を開ける時には上下逆転させないように注意しましょう。
というのも、写真をあれこれ撮っているうちに私自身がわからなくなってしまったからです。左のドモーリがカカオ75%で右下がアマゾンカカオの100%だから、ひとまず色味が明るいものを左に置いて食べすすめることにしましたが、さて?

なおここに書かれている商品名は原材料のクーベルチュールの商品名であり、パーセンテージはこの生チョコのカカオ分ではないことに注意が必要です(だからといって乳脂肪や砂糖が多く含まれているわけではないので、固形分としては「ハイカカオチョコレート」なのかな?)。エクアドル産カカオが多めのラインナップなのは、ボディに厚みのあるフレーバーがこのレシピと相性がよいからなのでしょう。

同シリーズで食べ進めたいので、左端の一列の後に右に進む順番で頂きます。

ドモーリ(オリジナルブレンド)75% ブレンドは上段左端のものです。8種の中で最も色味が明るい一粒です。
箱の上下がわからないまま最も明るい一粒を軽く食べてみたら、ドモーリの75%にしては明らかに甘みが足りませんでした。上下が逆です。ひっくり返して改めて。

ドモーリ(オリジナルブレンド)75% ブレンドは上段左端のものです。8種の中で最も色味が暗い一粒です。
口に含んで瞬時に、最初の一口にふさわしいとすぐにわかりました。食べやすい甘さで香りも申し分なし。乳脂肪が含まれずとも十分にまろやかな口当たりで、苦味が心地よく広がります。これをテイスティングのベースにしなさいというシェフの導きです。なんという親切設計。

ドモーリ(シングー)70% ブラジル・アマゾンは下段左端のもので、比較的明るめの一粒です。
最初から最後までまろやかで上品な苦味が心地よく広がります。華やかでフローラルな香り、まろやかな苦味の中にあるタンニンの渋みが味わいのエッセンスとなっていて、鼻に抜ける金属的な冷たさを余韻としていつまでも楽しんでいられます。

パカリ(ホワイトカカオ)70% エクアドルは上段の左から二つ目のもの。ホワイトカカオなので断面が明るく、間違いようがありません。
こちらは随分と繊細なお味で、口当たりは軽く、余韻まですっきりとしています。チョコレートバーで際立つホワイトカカオの苦味の軽やかさは、水チョコではそれほど特徴にならない様子。

パカリ(アリバ)70% エクアドルは下段の左から二つ目。この中では色合いは暗め。
ブドウのようなタンニンを含む果実感に始まり、後にバナナやカシューナッツを連想させるより穏やかな酸味があります。華やかな香りと比較的穏やかな酸味がとても食べやすい。この箱の中でどれか一つと言われたら、私がおすすめしたいのはこちらです。

カオカ(ペパデオーロ)80% エクアドルは上段の左から三つ目のもの。
口に含んだ瞬間にタンニンが重厚に広がりました。赤ワインの香り、深紅のバラやビロードを連想させる渋みが力強い。水チョコにしたアリバはとても美味しいですね。少量でも存在感があります。このまま、お肉料理のソースに使いたいくらい。

ヴァローナ(トゥラカラム)75% ベリーズは下段の左から三つ目。
シナモンのようなスパイシーで甘い香りが心を揺さぶります。余韻に最後まで残るベリーの雰囲気も印象に残りました。存在感のあるペパデオーロの後では幾分控えめな心持ちですので、十分に舌を休ませてから召し上がれ。

エクアドルカカオ(Toshi Yoroizuka)80% 5分ローストは上段の右端のもの。8種の中で2番めに色味が明るい一粒です。
赤ワインのような華やかな香りが鼻に抜けます。水チョコにすることでフレッシュ感が増し、果実にかぶりついたかのような錯覚に陥りました。とても好みです。ボディに厚みがあってフルーツのような酸味があるチョコレートこそ、水チョコにすることで特徴が際立ちますね。

アマゾンカカオ(太田哲雄シェフ)100% ペルー・アマゾンは下段の右端のもの。
100%カカオのクーベルチュールで砂糖不使用ながら、この食べやすさは驚異的。穏やかな酸味、そして十分に厚いボディ。僅かな甘みを探って舌の感覚が鋭くなる分、芳香の広がりを感じました。余韻がいつまでも長く続きます。

今回初めて単体で乳脂肪分を使わないで作るガナッシュを頂きました。水分を多く含んでいるのでチョコレートの味がダイレクトに舌に広がるのが楽しかったし、風味が均一に広がるのでチョコレートバーと比べて細やかな香りまで感じ取りやすいと思いました。
チョコレートのテイスティングが好きな立場として、味の情報がピュアなのはとても魅力的。チョコレートバーでは噛み砕いて溶かした場合と舌の上でゆっくり溶かした場合とで、香りの立ち上がるスピードが変わるのですが、水チョコならそういう影響も少なそう。食べ方によるむらが出にくいので、テイスティング初心者へフレーバーの理解を促す際、水チョコというレシピを活用できるかも。
チョコレートバーより賞味期限や持ち歩きに不便がありますが、シングルオリジンの Bean to Bar が出回る時流に乗って、こういった水チョコも流行れば、よりチョコレートテイスティングの世界が広がるのではないかと、夢を感じました。

総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
その他:すこぶるジューシー
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製品名:水ちょこ 8種
原材料:水、ショコラ、砂糖、転化糖
製造者:おかしや うっちー
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