岐阜県大垣市の田中屋せんべい総本家は創業安政六年(1859年)という老舗のお煎餅屋さん。伝統の「みそ入り大垣せんべい」を大切に守りながら、キャラメル煎餅の「まつほ」や創業当時の原点に立ち戻り新たに作り上げた「玉穂堂」等、新たな挑戦に挑んだ商品開発をしています。
松屋銀座のバレンタイン催事、ギンザ バレンタイン ワールドで、チョコとピーナツのお煎餅 かささぎの 5枚入を買いました。バレンタインデーシーズンの期間限定商品です。
パッケージは自然な麻の風合いを感じさせる蓋身式の化粧箱で、焦げ茶色をベースカラーにした帯が巻かれています。
帯にはロマンチックなイラストが描かれています。夜空に月と白い鳥に乗った女の子。その下には、中納言家持(大伴家持)の「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」の和歌。
帯を外すと、蓋にせんべい焼き器を意匠化したものが描かれていました。
箱の中身はというと、大袋のその中に個別包装されたお煎餅が5枚入っています。商品の詳細が書かれたリーフレットつきです。
中身はチョコレートクッキー地にパウダーシュガーが掛かったお煎餅です。商品説明によると「表面はパリッと中は霜柱のような生地にさっくりとした落花生がたっぷり。大人気の落花せんべいにチョコレート、小麦粉、バター、塩だけで作った生地をのせ1時間以上焼き上げた渾身の一枚です。七夕に織姫と彦星を逢わせるため、たくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ります。そんな満天の夜空に散らばる星たち、霜がつもり白白ときらめく情景を思い浮かべていただければ幸いです」とのこと。
一口食べて、え?お煎餅?と戸惑う程の風味。断面を見れば一目瞭然。なんと、煎餅部分よりもクッキー地の方が厚いではありませんか。そしてそして裏を返すとピーナッツがびっしり。風味がよいはずです。
よくぞここまで思い切りました。お煎餅屋さんとしての決断があったことと思います。おかげでとても美味しい。お煎餅の芳ばしさと食感はそのままにチョコレートクッキーの豊かな味わいとピーナッツの香りが広がり、最後塩が味を引き締めます。余韻の塩の旨味とミネラル感がおいしいこと。バレンタインデーに向かってチョコレートを食べ続けている舌がこれを求めていたと言わんばかりにフィットします。これこそ海外へのお土産にしたい。
手間を考えると気軽に通年で売ってとは言いませんが、機会あるごとに手に取りたいお菓子です。
お値段は2,160円。
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:とても贅沢なお煎餅でした
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製品名:チョコとピーナツのお煎餅 かささぎの 5枚入
種類別名称:せんべい
原材料:落花生(中国産)、砂糖、小麦粉、バター、カカオマス、カカオバター、食塩/レシチン(大豆由来)、(一部に小麦・落花生・乳成分を含む)
内容量:5枚
製造者:(株)田中屋せんべい総本家
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