東京チョコレートサロン2024のセミナー【カカオ産地の饗宴】を聴講しました。
こちらは、席数40限定の無料セミナーでした。登壇者は、写真左から増田佳愛氏（L’atelier de Kanaru chocolat）、村田千尋氏（Night Cacao by KOKODii）、川合径氏（OKINAWA KAKAO）の三名です。
饗宴とは…お客様をもてなす宴。
今回はカカオの産地にこだわったブランド様が皆様を『おもてなし』します！今回の産地は【ウガンダ・ガーナ・タイ】。その産地を使ったこだわりのチョコレートを食べながらブランド様に語って頂きます。しかも参加費は『無料！』。ぜひこの機会に『おもてなし』されて下さい！
席には予め試食が準備されていました。二種類のキャレとドライフルーツの掛け物です。お水も準備されているのがありがたい。
目次
ラトリエ・ドゥ・カナルショコラ
セミナーはラトリエ・ドゥ・カナルショコラ（L’atelier de Kanaru chocolat）の増田氏の登壇で始まりました。
小学生の頃にフランスで過ごした増田佳愛（ますだかなる）氏はチョコレート愛が募って、大学時代からガーナのカカオ生産者支援に取り組み、後にガーナのカカオ豆を地域指定で輸入することができるようになりました。通常、ガーナのカカオはブレンドされて取引されるので、品質のよい地域を指定してカカオ豆を取引するようなことは難しかったのだそうです。現在、茨城県取手市にアトリエを構えて、ガーナ産ビーントゥバーチョコレートの専門店をされています。
試食は、ガーナのエンプレーソ・アマンフロム村のカカオ豆を使用したチョコレートです。
商品説明によると「L’atelier de Kanaru chocolat のコンセプトは『佳い愛をつないでゆくチョコレート』。カカオの生産者と輸入者、チョコレートの製造者と購入者、愛のバトンを繋いでゆきたいという想いでチョコレートを創る。文化的・社会的な貢献をすることを使命として活動するショコラティエが創るチョコレートをぜひご賞味下さい」とのことです。
馴染みあるココア感にカシューナッツのようなまろやかさ、笑っちゃうくらい強くココナッツの香りが広がります。口溶けもよくておいしかった。気に入ったので、セミナー後に改めてタブレットを購入しました。また改めて記事にしたいと思います。
ナイトカカオ
ナイトカカオ バイ ココディー（Night Cacao by KOKODii）はタイ産カカオ専門のファームトゥーバーのブランドです。タイの国土を４つに分けそれぞれの地域の特産を紹介しつつ、どの地域でカカオが採れるのか、そして、タイのカカオ産業についての課題や取り組みの説明がありました。
試食のカレは、夜に食べるチョコレートでした。
商品説明によると「KOKODiiは、タイ語で “Good Cacao” 。品質や健康、味が良いという意味を持ち、タイ産のカカオの品質を世界に広めたいという思いから名づけました。タイの最高品質のカカオだけを使用し、カカオ本来の香りを楽しめる商品を70％のダークチョコレートでご用意」とのこと。
バナナのようなトロピカルフルーツの香りが先行した後にナッツのようなまろやかさ、そして後半に桃のような白い芳香。後味がみずみずしく軽やかで食べやすいのが面白いと思いました。
オキナワカカオ
オキナワカカオ（OKINAWA KAKAO）は、沖縄本島の北部やんばるで、沖縄産の素材を活かしたクラフトチョコレート作りをしています。加えて、亜熱帯気候の環境を活かし、国産カカオ栽培にも取り組んでいます。
今はまだカカオが採れないので、ウガンダ産のカカオを使ってチョコレート作りをしています。カカオ栽培の勉強を兼ねた、ウガンダのカカオ農園の視察の写真をたくさん見せてもらいました。
試食は、ウガンダ産カカオ100%チョコレート、今帰仁スイカ × ウガンダ産カカオ100%チョコレート、ウガンダ産カカオニブに黒糖をまぶした物の３点でした。
ドライスイカのチョコレート掛けの商品説明によると「沖縄本島北部にある今帰仁村の特産品、今帰仁スイカ。生産者の山城さんの想いが詰まった今帰仁スイカの糖度は11度以上。そのスイカにマイルドで少し酸味のあるウガンダ産のカカオ豆で作った100％チョコレートにディップ。お砂糖不使用で原材料はスイカとカカオ豆のみ」とのこと。
ウガンダ産カカオ100%チョコレートは、酸味の中にカシューナッツのようなまろやかさがあり、口溶けのよいチョコレートです。
水分の多い果物をドライフルーツにするのは難しく、スイカのドライフルーツ自体とても珍しいものです。ドライスイカは噛みしめるとメロンのような芳香があり、100％カカオのチョコレートに十分な甘味を与えていました。
カカオニブに黒糖をまぶした物も風味が良くて食べやすく、黒糖のミネラル感が引き立ってよいツマミになりました。深い旨味がくせになりそう。こういうのをチマチマ食べるのが好きなので、どんどん量産してほしい。
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