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東京チョコレートサロン2024 カカオ商社対談『今世界でカカオはどうなってるの?チョコレートは高級品になっちゃうの?』

セミナー

東京チョコレートサロン2024のセミナー「カカオ商社対談『今世界でカカオはどうなってるの?チョコレートは高級品になっちゃうの?』」を聴講しました。

こちらは、席数40限定の無料セミナーでした。登壇者は、生田 渉氏(株式会社立花商店)、田中 良知氏(カーギルジャパン合同会社)、宮坂 和憲氏(三井物産株式会社)、最相 毅俊氏(伊藤忠食糧株式会社)の四名です。

普段あまり触れる機会のない「商社」の視点から最近のカカオ・チョコレート業界についてトークセッション方式で話を聞くことができます。今なぜカカオ豆は入手困難な状況になっているのか?何か対策できることはあるのか?カカオ・チョコレート業界の今後の展望についてなどなど…貴重なお話を聞くことのできるチャンスです!

つまり、カカオショックについての話です。チョコレートの値段が上がるというのは、もう十年以上前からずっと言われていて、経済成長著しい新興国のチョコレートの需要が増えるからとかカカオ産地の経済不安等による供給量の減少とか、そういう要因で語られてきていたと思います。それがいよいよ現実になって、2023年の年始にキロ3ドル弱だったカカオの取引価格が、1年で3倍以上に高騰し、2024年3月に9ドル超となりました。2024年10月、8ドル程度で推移しています。

カカオが高くなったからといって店頭のチョコレートが軒並み3倍の価格設定になっているわけではないので、その辺に関わっている方たちに話を聞いてみようというコーナーでした。

要点だけ紹介します。

ガーナとコートジボワールの異常気象によるカカオの供給不足が引き金になり先物市場で投機材料になり、さらにガーナのデフォルトや他産業との労働者の取り合いといった要因も絡んでカカオの国際価格が急騰。カカオの価値が上がることで産地ではカカオの盗難や輸送車が襲われる等、治安が悪化し、安定した取引ができずにさらに供給が滞るという悪影響が出ている。西アフリカ以外の地域、南米やアジア等にさらなるカカオ供給が求められている。インドの消費量増加。適正な価格とは。3倍の値段になったとしても消費者にチョコレートを買ってもらえるのかどうか。この先のカカオ産業の持続可能性が問われている。

現地に通じ、多方面からの視点が入った商社の方々の話は大変おもしろく、集中して聴講できました。

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