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スローウォーターカフェ;森へのチケット~カカオの国、エクアドルをチョコレートで旅しよう

セミナー

バレンタインデーシーズンは世界中のおいしいチョコレートが日本に集まると同時に、購入したチョコレートがどういった人の手を経てきたのか、ショコラティエがどういう意図を織り込んだのかを、生産者から直接聞ける貴重な機会でもあります。そこで、私は毎年できる限り会場に出向いたりセミナーに参加するようにしているのですが、今年はコロナ禍によって気軽に人混みに足を運ぶ訳にはいかなくなりました。

そういった中で、阪急うめだ本店によるバレンタインチョコレート博覧会2021がいち早くオンラインセミナーの発売を始めました。内容からして、講師がカカオ生産地や海外ブティックからの参加が多く、わざわざ現地に足を運ばなくてもその雰囲気を味わえそう。これはコロナ禍ならではの貴重なセミナーになりそうだと予感して、参加申し込みをしました。
他の百貨店でも、SNS や動画サイトを利用してのライブ放送や公開セミナーが多く企画されているようです。

2021年のバレンタインデーシーズンは、舌だけでなく知識まで美味しいことになりそうです。


かくして、バレンタインチョコレート博覧会2021のオンラインセミナーに参加しました。Zoom 使用の有料イベントで、講師はスローウォーター カフェの藤岡亜美氏です。

スローウォーターカフェ(Slow Water cafe)は、環境運動を展開するNGOナマケモノ倶楽部を母体とする企業で、代表の藤岡亜美氏がエクアドルのコミュニティと協働しながら森林保護活動に取り組みながら、生産者と共に商品を共同企画、輸入、販売をしています。

セミナーは、地元の素材との組み合わせで生まれたスローウォーターカフェのチョコレートを味わいながら、スローウォーターカフェのフィールドワークを紹介するというものでした。藤岡氏にパワーポイントの資料を共有してもらいながら、南米エクアドルの四つの森の話を踏まえ、標高3500mもの高地にあるのサリナス村を中心にチョコレート工場、岩塩、農業、編み物やパナマ帽作りなど産業について詳しく紹介していただきました。

セミナーの退出時にふと参加者を確認したら、Zoom 開催というセミナー方式がハードルが高いようで、参加者少数の極めて贅沢なセミナーでした。その事実にもっと早く気がついていれば、個人的にはもっと聞きたいことが色々とあったのに。この後悔は次のセミナーに生かします。

セミナーに先駆けて、試食セットが自宅に届きました。
Chocolate Viajar エクアドルを旅するチョコレート試食セットです。パッケージは茶封筒をアレンジしたもので、ブランドロゴをプリントしたカードが割りピンで止めてありました。

中にはボンボンショコラ、チョコレートバー、アルミのパウチ袋が入っています。

色とりどりの銀紙に包まれた、6 個のボンボンショコラ。

左上のラグビーボールを半分にした形のものがニブソルトミルクチョコ、その斜下の柄なしの金色のものがハチチョコレート(ビーポーレン入りミルクチョコレート)、左下金色のしずく型がカカオの森のハチドリ(ラム酒のガナッシュ入りビターチョコ)、赤い渦巻き模様入りのはトウガラシ入りのビターチョコレート、金の渦巻がキヌアのクランチ入り。

ミルクチョコレートやホワイトチョコレートには共通してチーズのような発酵香があり、塩のミネラル香がさらにそれを引き立てています。人によって好き嫌いありそうですが、総じて私はこういうの嫌いじゃありません。ヤギミルクもラクダミルクもおいしく飲める質です。

そして右にある緑の細長いものが新しく開発された来年発売予定の手びねりのトリュフです。一足お先に試食させていただきました。
緑の銀紙を開けると、トリュフ自体もほんのり緑色。

半分に割ってみたら、中はさらに鮮やかな緑でした。モリンガという栄養価の高い植物(スーパーフード)のパウダーを使ったものだとか。

過去に食べたナマケモノのチョコレート工場とは全くの別物です。モリンガ自体はアシタバに似た柔らかい緑の香りがします。使われているミルクがチーズのような発酵香を放ち、チョコレートの酸味と混ざり合い、そこに洋酒も軽く香ります。余韻の発酵香がまるでブルーチーズでくさうまい。癖になるんですよね、この手の香りは。
藤岡氏の話では、動くことが少ないナマケモノは雨季には背中に苔が生えてカモフラージュとなり、空からの天敵から身を守ることができるのだそうです。きっと、そういうナマケモノの生態を踏まえて、緑色のトリュフになったのでしょう。どうしよう、今度からナマケモノを見たら、おいしそうって思っちゃうかも。

アルミパックの中身はカカオの魔法(La Magia del Cacao)の詰め合わせです。商品説明によると「ドラジェの機械をつかって、カカオニブを真ん中にチョコをコーティングした、瓶入りのチョコレートです。チョコレートはアリバ種の香りの高いカカオを使用。ビター、ミルク、ミックス(ビターとミルクの粒が半々ずつ)、ほおずき(ゴールデンベリーのレーズン)入りの4種類。瓶を置いて、少しずつ、楽しみながらつまめる、本物の大人のチョコ」とのこと。

樹上で完熟させたバナナやゴールデンベリーをドライフルーツにしたものやカカオニブをチョコレートでコーティングして作った粒チョコレートです。表面の光沢もきれいです。
カカオニブ入りのものは、コーティングがビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの3種類ありました。サクサクとした歯ごたえのカカオニブがおいしい。私はホワイトチョコレートをあまり好まないのですが、このニブ入りのものは食べやすいと思いました。
写真中央部にある四角いチョコレートは、センターにアリバカカオの果肉(パルプ)を煮詰めて作ったシロップが入ったもの。ベリーのような甘酸っぱいシロップがアリバチョコレートのタンニンと合わさって深みのある味に仕上がっています。これは目が覚めるくらいおいしくて気に入りました。一欠片では全く物足りなくて、すかさず通販サイトで注文しました。

Bosque y bosque 森のチョコレートから 2 種、左がマーガオコーヒービターチョコレート(MagaoCoffee BitterChocolate)で、右が黄色ポルチーニ茸ミルクチョコレート(Hongos Milk Chocolate)。商品説明によると「カカオと出会うべくして出会った
3種類の森の恵みのアソートチョコレート。黄色ポルチーニ茸、ビーポレン、レモングラス風味のスパイスマーガオ (馬告)とコーヒーをミルクチョコとビターチョコそれぞれに楽しむ贅沢」とのこと。

マーガオは台湾のスパイスでレモングラスと胡椒を思わせる清涼感があり、コーヒーの苦味がバランスをとって食べやすくなっています。余韻はライム入りのジンジャーエールにも似ているかも。甘さ控えめで、夏向きな印象を覚えました。
ホンゴスミルクは、ポルチーニ茸由来のナッツのような甘く深い香りが広がります。もともとこちらのミルクチョコレートにはチーズのような発酵香があるので、ポルチーニの香りが加わって、さらにシルキーな香りが鼻をくすぐります。独特な味わいではありますが、意外に食べ心地は軽め。

お値段は1,650円
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
値段:☆☆☆☆☆
その他:贅沢なセミナーでした
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製品名:Chocolate Viajar エクアドルを旅するチョコレート試食セット
種類別名称:チョコレート
原材料:きび砂糖、カカオマス、カカオバター、全粉乳、黄色ポルチーニ茸、ビーポーレン、コーヒー、馬告、砂糖、グルコース、レモン、ウィスキー、バター、ラム酒、カカオ果実、ゴールデンベリー、唐辛子、バナナ
原産国:エクアドル
輸入者:スローウォーターカフェ(有)
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