ピピルティンココアはインドネシア産カカオの Bean to Bar チョコレート。インドネシア人姉弟ティッサとイルヴァンがインドネシアの６地域のカカオ農家から直接良質なカカオを仕入れ、それぞれの産地別に特徴を生かしたチョコレートを作っています。
東京都品川区、天王洲キャナルフェスのマルシェでピピルティンココア（Pipiltin Cocoa）のミニチョコアソートを買いました。
パッケージはグレージュなスリーブ式の紙箱で、インドネシアの主だった島々とそれぞれのシンボルが描かれています。
パッケージを開くと中には２枚ずつ４種類のキャレが入っています。これらは全てインドネシア産の産地別のチョコレートです。
筒箱と身箱を上下に並べると、蓋に描かれている島々から延びた線の先に、産地別のチョコレートが並ぶ仕掛けになっています。よく考えられたデザインです。
左からアチェ（Aceh84%）、バリ（Bali70%）、フローレス（Flores65%）、パプア（Papua72%）です。
アチェ（Aceh84%）のキャレに使われている巻紙はチョコレートカラーを基調にカカオの木が描かれています。商品説明によると「スモーキーでスパイシーな香り カカオ／ナッツ／大地／大麦／コーヒー」とのこと。
カカオの風味を力強く感じられるチョコレートです。高カカオな割に酸味や苦味は穏やかで、後半に大麦のような芳しさ。余韻はナッツのような風味で軽やかです。
バリ（Bali70%）のキャレに使われている巻紙はライトブルーを基調に鮮やかな花々が描かれています。商品説明によると「フルーティ、強めのカカオの香り クリーミー／キャラメル／麦芽／はちみつ」とのこと。
甘くてまろやかなチョコレートで食べやすい。私が食べたものでは、フルーティーな要素をあまり感じませんでした。ロットにばらつきがあるのかもしれません。
フローレス（Flores65%）のキャレに使われている巻紙はコーラルピンクを基調にハイビスカスが描かれています。商品説明によると「クローブの香り、コーヒーのような後味 カカオ／大地／スモーキー」とのこと。
スモーキーな香りが先行し、次いで黒糖を思わせる甘めのスパイシーな風味が広がります。お醤油を連想させるユニークな香り。粗いお砂糖のシャリシャリとした食感が味にメリハリを与えるのが楽しい。
パプア（Papua72%）のキャレに使われている巻紙はスモーキーグリーンを基調に熱帯の草花やパプアニューギニアの固有種タンビカンザシフウチョウが描かれています。商品説明によると「クリーミーでナッティ クリーミー／カカオ・ナッティ」とのこと。
とてもクリーミーなチョコレート。バリ70%の方もクリーミーと表現しましたが、こちらは原材料に乳製品が使われていないのを確認して、もう一度驚いたくらい。とても優秀なカカオです。
食べ終わった後に気がついたのですが、筒箱を展開すると内側にブランドの説明がありました。
「インドネシア産カカオを使って、インドネシアで、インドネシア人がつくるチョコレート」とのキャッチコピーが痺れます。
同じ Bean to bar でも、原産地でチョコレートまで加工されたものとカカオ豆を輸入して国内で製造されたものとでは経済効果がまるで違います。
フェアトレードという言葉がだいぶ知られるようになってきた昨今ですが、チョコレートの加工は輸出先の先進国で行うことが多いのが現状です。単に農作物を生産するよりも、製品の加工まで出来るようになることが雇用促進や技術力の向上をもたらし、地域の経済をうるおすだろうことは私でもわかります。日本でも地方で作った貴重な農作物を都市部で加工し付加価値を付けて販売しているのをよく見かけますが、都市部のお店は儲かっても残念ながら地方の生産者にはそれほどお金が回っていません。それと同じこと。カカオ生産国の経済発展のために、現地で高品質なチョコレートが作れるようになることはとても重要です。この美味しいチョコレートを作った人たちの労働が報われるように願っています。
お値段は1,944円。
総合点：☆☆☆☆
外観：☆☆☆☆
値段：☆☆☆☆
その他：フェアトレードの一歩先を行くチョコレート
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製品名：ミニチョコアソート
種類別名称：チョコレート
原材料：Aceh84%：カカオ豆、ココアバター、砂糖、全粉乳（乳成分を含む）／乳化剤（大豆由来）、Bali70%：カカオ豆、砂糖、ココアバター、全粉乳（乳成分を含む）／乳化剤（大豆由来）、Flores65%：カカオ豆、ココナツシュガー、ココアバター、Papua72%：カカオ豆、砂糖、ココアバター
内容量：40g（5g×8枚）
原産国：インドネシア共和国
輸入者：（株）Rubah4
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