サロン・デュ・ショコラ開催から4日目となりましたが、人の多さは相変わらず。去年から会場が広くなって少しは混雑が緩和されるかと思いきや、集客の効果が想像以上だったのか、さらに混乱しているような。
平日を凌ぐ混雑で15分早く開場したにも関らず、11時には入場待ち3時間のアナウンス。マツコ効果すごい。
ジャン・ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HÉVIN)のイートインコーナーに寄りました。
ジャン・ポール・エヴァンと言えば、あえて紹介するまでもないくらい有名なショコラティエですよね。1986年にMOFを取得し1988年に独立。日本出店は2002年なので今年で13年ですか。ショコラ界の重鎮として、今後も世界を驚かすビジョンを見せてくれることでしょう。
行列に並び始めた時にはわざわざ冷たいアイスクリームを食べるつもりはなかったのですが、エクスキ モモを作っているのを間近にしたら我慢できなくなりました。チョコレートの誘惑に弱いのは自覚しています。
エクスキ モモ(2 Exquis momo)の2個セットは一日300セットの数量限定で1,080円です。こちらはサロン・デュ・ショコラで日本初登場の商品。棒付きのバニラアイスクリームをチョコレートソースでコーティングしたもので、キャラメリゼしたアーモンドがトッピングされています。注文時にチョコレートの種類を産地の異なる三種類(マダガスカル、ヴェネズエラ、サオトメ)から選びます。私はマダガスカルとサオトメにしました。
マダガスカル(Madagascar)です。商品説明によると「柑橘に似た爽やかな酸味」が特徴とのこと。
サオトメ(Sao Tomé)です。商品説明によると「程よい酸味とスモーキーな香り」が特徴とのこと。
とてもフォトジェニックなアイスバーです。でも、残念ながらあまり楽しめませんでした。実は寒かったんです。案内された席がスタンディング席で足元から冷たい風が上がってくる場所でした。そもそも体が暖まっていなかった上に冷たい風に煽られてアイスクリームをゆっくりと味わうことができませんでした。サイズ的に2本くらいならまったく抵抗なく食べられる量だったんですけど、とにかく体が冷えちゃって。ざっくり食べた結果、表面のアーモンドの風味が強くてチョコレートの違いをじっくり味わうまでに至りませんでした。もったいない。
そして、もうひとつ。ムニュ SDC 2016(Menu SDC 2016)です。イートインコーナーには、そもそもこちらを食べるつもりで行ったんです。
ムニュ SDC 2016はショコラ・ショ パリジャンとサロン・デュ・ショコラ限定のボンボンショコラのセットです。一日数量限定50セットでお値段は1,566円です。
冷えた体にショコラ・ショ パリジャン(Chocolat Chaud Parisien)。とてもおいしかった。何か特別飛び出た味があるわけではないのですが、チョコレートの風味とミルクとがよく合っていて飲みやすく、カシューナッツのようなやさしくて丸みのある香りがします。口当たりが軽く広く愛される味だと思います。
ボンボンショコラMOFは、商品説明によると「スランボワーズ風味のパートダマンド」だそうです。
コーティングはフローラルな香りのあるビターチョコレートです。センターは二層になっていてビターチョコレートガナッシュとフランボワーズのマジパンが入っています。フランボワーズの赤い風味が舌を刺激しつつも決して甘すぎず上質な苦味が堪能できる仕組みです。舌の奥に胡椒のような風味。鼻にアーモンドの香りが残ります。
クール レ ローズ(Cœur lait rose)は、商品説明によると「シソと塩が入ったプラリネ」だそうです。
名前のとおりピンクに色づけされたハート型でコーティングはミルクチョコレートです。一口食べるとヘーゼルナッツの渋みと甘い脂の香りが口いっぱいに広がります。ナッツのザクザクとした歯応えの中に塩の旨みが弾ける気配。その存在は控えめでかすかに舌を刺激する程度。チョコレートがすっかり口の中から消えた後、余韻を感じている時に舌の奥にシソの爽快な香りがありました。
イノヴァシオン(Innovation)は、商品説明によると「白トリュフの魅惑的な香り」だそうです。
コーティングはビターチョコレートでセンターにフルーティーな香りのビターチョコレートガナッシュ。食べはじめ、鼻にトリュフの清涼感にふと気づきますがそれは軽く過ぎ去って、甘さを感じると同時に上質なカカオの甘い香りが爆発したかのように広がります。マンゴーのようなオレンジに熟した香りです。長く長くトロピカルな香りが続き、終わったなと気を抜いた時に奥歯のあたりに野生的な香りがあってハッとしました。カカオの魔術師はいつも驚きを与えてくれます。
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