北村薫著の短編集です。どの作品もミステリアスで、夏の夜長にふさわしい読書となりました。
「万華鏡」は作家の家に紺色のワンピースを着た女性が訪れる話です。女は万華鏡のお土産を手渡し、作家の書いた小説の中に出てくる人物との「お付き合い」の許しをもらいに来たのだと言う。
静かな文体の中に翻る紺色のワンピースと万華鏡が、ドラマのワンシーンのようでした。
「大きなチョコレート」はお婆さんの思い出話。子供頃のある日、お店で目にした、今まで見たこともないくらい大きなチョコレートが、欲しくてたまらなくなってしまう。誰かに買われてしまわないか毎日お店をチェックします。とうとう、貯金も出来て、そのチョコレートを手にするのですが。
フジテレビの「世にも奇妙な物語」に使われていそうな物語がたくさん詰っています。
コメント
Myブームの万華鏡の小説読んでみようっと!!!
恐い話じやないよね(^_^.)
意外でしようけれど、かなり恐がりです。
ちょっとだけ不思議な話がほとんどよ。
怖くはない・・・はず。