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ロバート・コーミア;チョコレート・ウォー

学園の秘密組織の見えざる圧力に立ち向かうひとりの学生の姿を描く学園ドラマです。

奇妙な秘密組織に支配された学校内の強弱関係は、教師間、生徒間、そして教師と生徒間にひずみを生み、鬱憤から生じる弱いものいじめはエスカレートしていきます。チョコレートを小道具としながらもフィナーレは汗と血と涙とさらには吐瀉物まで混ざった格闘シーンが中心です。どこまでも陰湿で、暗くて救いのない話。


学院ドラマは登場人物が多いことが特徴ですが、それぞれの個性が際立っていることと、彼らをとりまく状況を見事に構築地し、彼らの内面にある怒り、恐れ、苦悩、とまどい、挫折、孤独をうまく描写しています。漫画のライフ(フジテレビでドラマ化されましたね)もそうですが、いじめをテーマにしたストーリーっていじめられる側の弱さが描かれれば描かれる程、見るのが辛くなります。

ロバート・コーミア(Robert Cormier)著、北沢和彦訳。
実は後日譚も出版されているらしい。

本書を元に1988年、キース・ゴードン監督で映画化されました。
ブラザーリオンはJohn Glover、ジェリーはIlan Mitchell Smithです。

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