旅行中に軽く読むのにちょうど良い、ちょぴり甘いミステリーです。
ミシガン湖の畔、ワーナー・ピアに滞在中の大物弁護士が伯母の特製チョコレートを食べて即死してしまった。死因はなんとチョコレートに含まれた青酸カリだという。チョコレートを配達したリーは、自分と叔母の潔白を証明するために孤軍奮闘します。
リーは、地元の美人コンテストで上位になるほどの恵まれた容貌ながら、焦れば焦るほど舌が回らずに言い間違い繰り返してしまう変な癖があるキュートで憎めないキャラクターです。そんな彼女が大物弁護士に運んでいったチョコレートは、注文主が愛して止まないバーマン種のチャンピオン猫(その名も、チャンピオン・ミャンマー・チョコレート・ヨンカーズ)を模した美しいチョコレートでした。事件の局面のいたるところでこの美しい猫の行動が思わぬ事態を引き起こします。
ミステリーの解決の間に、チョコレートの栄養や歴史、種類といった知識が得られます。
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