サロン・デュ・ショコラのイセタン ショコラバー・カフェに行きました。セレクションボックスに入っている中から選りすぐりの17種類を食べる事ができます。
セレクションボックスのショコラの冒険(INNOVATIONS CHOCOLAT)から9種類、カカオの誘惑(EXPRESSIONS CACAO)から8種類のボンボンショコラが並びます。テイスティングセットはボンボンショコラ3個で1512円です。
空いている時間に行ったので並んでいるのは10人程度でした。並ばずにすむのはいいけれど、魅力的なボンボンショコラが並ぶ中から待ち時間の間に3種類を選べなくて困りました。メニューの表記ぶれが酷くて読みづらいのなんの。ブランド名も商品名もアルファベットを混ぜたりブランド名を略したり、写真のあるリストと注文表で統一感がないせいでさらに混乱したり。注文に疲れました。
最初に、ヴァンサン・ゲルレのアリアンスです。ヴァンサン・ゲルレ(Vincent GUERLAIS)はC.C.C.の5タブレットを5年連続獲得し、2014年には「欠かすことのできないショコラティエ」のリストに名前を連ねた実力派のパティシエ兼ショコラティエ。ロワール地方のナントを中心に店舗を構えます。ルレ・デセール会員。伊勢丹のサロン・デュ・ショコラには何度も出店していますが、シェフの来日は今年が初です。
アリアンスは他のボンボンショコラと比べて薄く長方形で幅広いビターチョコレート。商品説明によると「ノワールのガナッシュ、ショコラギモーヴ、ノワールでコーティング」したものだそうです。
コーティングはフローラルな香りのするビターチョコレート。センターは二層に別れていて、上がショコラギモーヴ、下にガナッシュの組み合わせです。ギモーブのふわふわした食感が面白い、とても甘いボンボンショコラです。
次は、クリスチャン・カンプリニのベルガモットです。クリスチャン・カンプリニ(Christian CAMPRINI)は2004年にM.O.F.を取得。2012年には南仏ヴォルヴォンヌにお店を構え、2015年にラボをオープンしました。地元南仏産の食材のこだわりは当然。特に柑橘系フルーツを使ったチョコレートには定評があります。
ベルガモットは中心が半球状に膨らんだユニークな形が目を惹くビターチョコレート。商品説明によると「ベルガモットのジュレを、ペルーのチャンチャマヨのガナッシュと合わせ」たそうです。
コーティングはすっきりとした苦味で甘さが控えめなビターチョコレート。センターは二層になっていて、上が酸味の強いベルガモットのソース、下がガナッシュです。ベルガモット(和名コブミカン)華やかでの爽快感あふれる香りと酸味が口の中で爆発します。下層のガナッシュは甘さがぎりぎり抑えられている印象。これは酸味が控えめなのが特徴みたいですね。上層とのバランスがとても良い。ベルガモットの酸味の華やかさをカカオの苦味が支える感じがして、とてもおいしいです。
最後は、ホテル・デュ・キャップ・エデン=ロックのオランジカオです。ホテル・デュ・キャップ・エデン=ロック(HOTEL DU CAP-EDEN-ROC)はフランスのアンティーブにある名門リゾートホテル。シェフのリリアン・ボンヌフォア(Lilian Bonnefoi)氏は1996年から現職を勤めコートダジュール・ガストロノミー協会会員。C.C.C.で4タブレットを受賞するなど輝かしい実績を持っています。2015年にご自身のお店リリアン・ボンヌフォアをオープンされたそうです。伊勢丹のサロン・デュ・ショコラは今年で6回目。すっかり常連です。
オランジカオはビターチョコレートのボンボンショコラです。商品説明によると「オレンジゼストのガナッシュに風味づけした層とオレンジコンフィのプラリネの二層仕立て。オレンジづくし」だそうです。
ベルガモットに続いて柑橘続きになりました。こちらもセンターが二層になっていて、上がオレンジピールで風味づけしたガナッシュ、下がマットな色のオレンジクリームになっています。ベルガモットの後でオレンジですから、酸味香りが優しく暖かく感じます。そして甘め。まろやかなオレンジの風味が口いっぱいに広がり、余韻も長く続きます。
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