ドイツの最も有名なチョコレートと言えば、1912年創業のリッタースポース(Ritter SPORT)です。チョコレートにさほど詳しくない方でも、スーパーの輸入菓子売り場で一際目を引くカラフルな正方形のチョコレートは幾度と無く目にしたことがあるでしょう。
リッタースポーツの創始者リッター夫妻は1912年に結婚して、ドイツのシュトゥットガルト近くの小さな町でチョコレート工場を作りました。創業から20年後、1932年にクララ夫人が「あらゆるスポーツジャケットのポケットにも収まって、壊れたりしない、通常のチョコレートバーと同じ重さのチョコレートを作りましょう」と提案したものが、家族の同意を経て売り出されました。それが、正方形のリッタースポーツです。
正方形であることの他にリッタースポーツのもう一つの特徴は、クニック・パック(Knick-Pack)という簡単にチョコレートを取り出すことが出来るパッケージにあります。1976年に発表されたクニック・パックは、伝統的なチョコレートバーの開けにくい銀紙を一掃し、完全密封された包装から素早くチョコレートを取り出せ、しかも、食べ残しをポケットに戻してもお菓子の屑が飛び散らないという画期的なものでした。
リッタースポーツは重さ順に25g、100g、250g の三種類の大きさがあり、味の種類はスタンダードサイズの100gで19種類にも及びます。
今回ご紹介するのは、1998年に発表された100gサイズのバタービスケット(Butter Biscuit, Knusperkeks)です。
中からは正方形のブロックが16個並んだミルクチョコレートバーが現れました。
ミルクの香りたっぷりのミルクチョコレートはやや塩味を感じさせる甘さ。口溶けには難がありますが、センターに挟まれたショートブレッドビスケットがサクサクと音を立てます。
ビスケットは軽くて幅があり、規格の100gにするにはかさばるために、リッターはこのチョコレート用に通常のより深さのあるモルド(チョコレート型)を準備したようです。つまり、このチョコレートは他のよりもちょっとだけボリュームがあってうれしいのです。
リッタースポーツの公式ホームページにバタービスケットにまつわる、こんな小ネタがありました。
サウジアラビアには1000年を遡るお茶の文化があるそうです。おいしいビスケットとお茶の組み合わせはこの上なく素晴らしいものなので、彼らのお茶の伝統には1998年以降リッタースポーツビスケットが含まれるようになりました。
お値段は315円です。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆
甘味:☆☆☆☆
風味:☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:噛むチョコレート
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製品名:リッタースポーツ バタービスケット
種類別名称:チョコレート
原材料:砂糖、植物油脂、ビスケット(小麦粉、砂糖、バター、小麦澱粉、グルコースシロップ、ミルクパウダー、食塩、ホエイパウダー)、ココアバター、カカオマス、クリームパウダー、脱脂粉乳、乳糖、ホエイパウダー、バターオイル、乳化剤(大豆由来)、香料
内容量:100g
一箱あたりのカロリー:546kcal
原産国:ドイツ
輸入者:(株)サンエス
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