ピエール・エルメ(Pierre Hermé)氏は 21世紀のパティスリー界を先導する第一人者。多くのスイーツファンから絶賛を浴び、同業のパティシエたちからも畏敬されている。その鬼才ぶりは世界的に認められ、ヴォーグ誌から“パティスリー界のピカソ”と称賛される存在です。1998年に初めての自身のブランドを東京赤坂のホテルニューオータニに出店し、2001年にパリ、その後ロンドン、モナコ、ドーハ、香港等各国に事業を展開しています。ルレ・デセールの副会長であり、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーの会長です。
阪急阪神百貨店による Zoom を使った有料オンラインセミナーに参加しました。
講師は PH Paris Japon エグゼクティブ シェフ パティシエのリシャール・ルデュ氏で、ピエール・エルメ氏の右腕として日本出店当時からピエール・エルメ・パリ(Pierre Hermé PARIS)のアジア事業を任されています。
リシャール・ルデュ氏は、青山の事務所で過去のコラボレーション製品に囲まれてのセミナーでした。
セミナーに先駆けて、試食用のチョコレートが届きました。アソリュティマン ド ショコラ 8個入り Saint Valentin 2021 です。去年に引き続きフロランス・バンベルジェ(Florence Bamberger)氏によるポップなデザインのパッケージです。
商品説明によると「ショコラはピエール・エルメの大好きな素材のひとつ。パティスリー界のピカソと称される彼のショコラには、独特の輝き、まろやかさ、芳香があります。口の中でソフトにとろける上質なショコラに、新作「アカジュー」が登場。カラフルなバレンタイン限定パッケージでお届けいたします」とのこと。
アンタンス(intense)は、たくさんのブランドロゴがプリントされた細めのボンボンショコラです。商品説明によると「ガナッシュショコラノワール、ショコラノワールコーティング」とのこと。
コーティングは薄く、センターはビターチョコレートのシンプルなガナッシュ。カカオ香漂う上質な苦味がまろやかに広がります。まさにチョコレートらしいチョコレート。余韻まで爽やかに広がるピュアなカカオの香りを楽しめます。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆
その他:ピュアなカカオの香り
ウーヴル トワ(Ouvre-toi)は正方形をしたミルクチョコレートのボンボンショコラ。「アリババと40人の盗賊」に登場する呪文 Sesame,ouvre-toi! (開けゴマ)に由来します。商品説明によると「ゴマ入りプラリネ、ゴマ入りヌガティーヌ、ショコラオレコーティング」とのこと。
噛み砕くと、カリカリとしたナッツの食感と共に、ホールで入ったゴマが奥歯にミシミシと音を立てて香ります。ナッツの油脂の滑らかさに加えて、ゴマの香ばしさとミルクチョコレートの厚みのある豊かな味わい。ナッツの透き通るおいしさが楽しめます。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆
その他:ゴマの香ばしさが鼻をくすぐる
ドルツェッツァ(Dulcezza)は水滴が描かれた細長いボンボンショコラです。商品説明によると「コルシカ島マキのハチミツ入りガナッシュ、ショコラノワールコーティング」とのこと。
上質なビターチョコレートのすっきりとした苦味の中から蜂蜜の濃厚な甘みが喉に浸透し、フローラルな香りが鼻をくすぐります。それほど癖のない蜂蜜を使っています。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:どこまでも上品
ショコラ オ マカロン アンフィニマン プラリネ ピスターシュ(Chocolat au Macaron Infiniment Praliné Pistache)は真ん中に緑色のマカロンがあしらわれたユニークなボンボンショコラ。商品説明によると「ピスタチオのプラリネ、ローストピスタチオ、マジパン、マカロン、ショコラノワールコーティング」とのこと。
センターは二層になっており、ピスタチオのマジパンの上にローストピスタチオのプラリネです。軽く噛むとビターチョコレートの中からピスタチオとアーモンドの清涼感が広がります。食べるに従って様々な香りと食感が飛び出してくるのが面白い。余韻にまで杏仁の香りが広がります。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:びっくり箱のような面白さ
イスパハン(Ispahan)は正方形の形をした大きなボンボンショコラで、ブランドロゴが大きくプリントされています。商品説明によると「ローズとライチ風味のパートドフリュイ、フランボワーズ風味ガナッシュショコラノワール、ショコラノワールコーティング」とのこと。
センターは二層になっており、極めて薄いローズとライチのゼリーの上にフランボワーズの香りが詰まったガナッシュがあります。口に入れると、上質なビターチョコレートのすっきりとした苦味の中からローズの優美な香りとライチの清涼感が広がり、続いてフランボワーズの鮮やかな酸味が花開き、脳裏にパッケージのアクセントカラーである華やかなピンクが広がりました。口溶けのなめらかさもあって、まさに香りを食べている感じ。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:鮮やかな香りに包まれます
アンフィニマン ヴァニーユ(Infiniment vanille)は正方形で、カカオパウダーで大理石模様があしらわれたビターチョコレートのボンボンショコラです。商品説明によると「バニラ風味ガナッシュショコラノワール、ショコラノワールコーティング」とのこと。
センターはバニラの香りが詰まったガナッシュです。ボンボンショコラを口に運び数回噛むと一気にバニラの見事な芳香に包まれます。上質なビターチョコレートの苦味に強調されて、フローラルでミルキーなバニラがポンポンポンと香りを広げます。その鮮烈なこと。いつまでも鼻をくすぐるのが楽しくて仕方ありません。バニラってすごいなあと、今更ながらに感動しました。まさに「どこまでも限りなく」と形容詞がつくアンフィニマンシリーズです。溶けるにしたがってバニラビーンズの食感があるのに気が付きました。余韻にはすっきりとしたカカオ香が続きます。
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:最高のバニラ
アンフィニマン ショコラ オ レ(Infiniment Chocolat au Lait)はリズム感のある斜線が入った細長いボンボンショコラ。商品説明によると「カラメリゼしたガナッシュショコラオレ、ショコラオレコーティング」とのこと。意味は「とても」ショコラオレ。
コーティングもセンターのガナッシュもミルクチョコレート。とても優しい口当たり優美で温かいミルクのチョコレートの香りがなめらかに広がり、次いでキャラメル香に満たされます。この味を嫌いな人はいませんよね。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:心満たされる香り
アカジュー(Acajou)は今年の新作。やや大きめのミルクチョコレートのボンボンショコラで、表面にミルクチョコレートで軽めのグラデーションが入っています。商品説明によると「ココナッツのプラリネ、パッションフルーツのパートドフリュイ、ショコラオレコーティング」とのこと。
センターは二層になっていて、ココナッツのプラリネの上にパッションフルーツのゼリーが乗っています。ミルクチョコレートのコーティングはやや厚め。口に入れて軽く噛むとプラリネのキャラメル香に続いて明るい酸味、ココナッツの繊維がシャキシャキと奥歯に響いてシルキーな清涼感を広げます。余韻にいつまでも続く、ミルキーな香りがおいしい。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:ミルクチョコレートがますますおいしい
お値段は4,400円
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:材料の良さをしみじみ感じました
ღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღ
製品名:アソリュティマン ド ショコラ
種類別名称:チョコレート菓子
原材料:砂糖、カカオマス、乳等を主要原料とする食品、ココアバター、アーモンド、全粉乳、クリームパウダー、グルコースシロップ、ラズベリーピューレ(ラズベリー、砂糖)、ごま、ピスタチオ、ピスタチオペースト、はちみつ、ライチピューレ(ライチ、砂糖)、ココナッツ、バター、あんずピューレ、パッションフルーツピューレ、脱脂粉乳、ホエイ、転化糖シロップ、バニラビーンズ、卵白、牛乳、レモン果汁、植物油脂、ココアパウダー、食塩、黒胡椒、じゃがいも澱粉/乳化剤、着色料(カロテン、赤102、二酸化チタン、黄4、青1、紅花濃縮物、青2)、酸化防止剤(V.C.)、ゲル化剤(ペクチン)、香料、酸味料、安定剤(カラギーナン)、増粘剤(ペクチン)、保存料(二酸化イオウ)、(一部に卵・乳成分・大豆・オレンジ・ごま・アーモンドを含む)
内容量:8 個
原産国:フランス
販売者:ペーアッシュ パリ ジャポン(株)
ღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღ
コメント