オーボンヴュータン(AU BON VIEUX TEMPS)は東京、世田谷区尾山台にある老舗パティスリー。日本におけるフランス伝統菓子の第一人者、河田勝彦氏のお店です。
オーボンヴュータンの店内はフランス菓子のミュージアムと言ってもおかしくないほどに、あらゆるお菓子が並んでいます。中でもチョコレートはチョコレート専門店を凌ぐ程の品揃え。ショコラ詰合せ29個入りを5種類ずつ、その1、その2、その3、その4、その5と5記事に分けて紹介してきましたが、当時オーボンヴュータンで扱っていたボンボンショコラ28種類のうち含まれていなかった分を追加して紹介します。
左がノワ、右がアブリコ アニスです。
ノワ(Noix)はクルミの形をしたボンボンショコラです。商品説明によると「クルミ入り蜂蜜のガナッシュ」とのこと。
ビターチョコレートとミルクチョコレートが半々になったクルミ型のシェルの中には、蜂蜜のフルーティーな甘みの広がるガナッシュと丸ごとのクルミが入っています。大きなボンボンショコラは一口で食べるのも大変なほどですが、口溶けはとても滑らかです。シェルに使われたチョコレートに含まれるバニラが先行して香り、センターのガナッシュの甘みとクルミの旨みが合わさります。クルミの乾いた食感がよいアクセントになって、甘さをさらに引き立てます。大きさの割に意外とさっぱりとした余韻なのは、クルミの効果でしょう。シェルの半分だけミルクチョコレートを使っているところに、オーボンヴュータンの味のバランスが見て取れます。
お値段は240円。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:口いっぱいの美味しさが楽しめます
アブリコ アニス(Abricot Anis)はミルクチョコレートでコーティングされたボンボンショコラで、表面が波打っているような模様です。商品説明によると「アプリコットのパートドフリュイとアニスのガナッシュ」とのこと。
かなり大きめのボンボンショコラです。センターは二層になっていて、上がアプリコットのゼリー、下がアニスの香りが詰まったミルクチョコレートのガナッシュです。口に含むとミルクチョコレートの香りに追従してすぐアニスの香りが広がります。歯で軽く噛むとチョコレートとゼリーが程よく混ざり合い、なめらかに溶けていく感触を楽しめます。アプリコットの優しい酸味と優美に広がるアニスのフローラルな香り。余韻にアニスの香りが長く続きます。
お値段は200円。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:アニスの優美な香りに酔いしれる
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