ゴディバ(GODIVA)と言えば、誰でも知っている国際的な高級チョコレートブランドです。1926年ベルギーのブリュッセルに創立し、1972年に日本に初出店して以来日本国内に300近い店舗を構え、今や気軽に手に入れられるチョコレートブランドになりました。
ゴディバの名前の由来については以前にも取り上げましたが、英国のゴダイヴァ夫人(Lady Godiva)に由来します。伝説によると、領主である夫は領民への重税の免除と引き換えに、彼女に裸のままで馬で町を駆けることを命じ、ゴダイヴァ夫人は領民のために本当にそれを実行したというのです。「ゴディバの創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、レディ・ゴディバの勇気と深い愛に感銘し、1926年ベルギーに誕生した自らのブランドに「ゴディバ」の名を冠しました」。そして、ゴディバのトレードマークには、馬に乗ったゴディバ夫人の姿が描かれているのです。
トリュフを4個買ったので、バロタンに入れてもらえました。金色の紙製です。
4種類のトリュフです。左からトリュフ トラディッショナル、トリュフ ムース バニーユ ミエル、トリュフ ムース ドゥレ、トリュフ アメールです。お値段は一個367円です。
トリュフ トラディッショナル(Truffe Traditionnelle)です。商品説明によると「甘美なミルクチョコレートムースをダークチョコレートで包み、細かなココアパウダーでコーティング」しているそうです。
ベルギーチョコレートらしい、この大きな一粒がうれしい。たっぷりと覆ってあるココアパウダーはやわらかくふくよかな甘さ。センターのミルクチョコレートムースが滑らかな口当りを演出し、コーティングのダークチョコレートによって味に奥行きが生まれます。新鮮なミルクの香りがおいしい。実に贅沢な一粒です。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:濃厚なカカオの香り
トリュフ ムース バニーユ ミエル(Truffe Mousse Vanille Miel)です。商品説明によると「はちみつの味わいのガナッシュと軽やかなバニラムースをダークチョコレートで包み、ホワイトチョコレートフレークで飾り付け」たそうです。
センターのバニラムースのなめらかな口当り。はちみつのフローラルな香りが鼻をくすぐり、ホワイトチョコレートのミルクの香りがまろやかに広がります。この中では比較的甘め。ダークチョコレートが深いローストの苦味と香りをもたらします。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:比較的甘め
トリュフ ムース ドゥレ(Truffe Mousse de Lait)です。商品説明によると「ナッツのような香りのベネズエラ産カカオを使用した43%ミルクチョコレートムースをミルクチョコレートで包み、細かなココアパウダーでコーティング」したそうです。
ココアパウダーのまろやかでやさしい甘さを感じるとすぐに、センターのミルクチョコレートムースの滑らかでこちらも口当たりのよい甘さが広がります。癖のないミルクの香りが心地よい。ベネズエラ産のカカオが食べ始めにアーモンドに似た香りをもたらします。大きな一粒によって口いっぱいに広がる上質なカカオの香り。余韻も長く続きます。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:口当たりが良い
トリュフ アメール(Truffe Amére)です。商品説明によると「クリーミィなダークチョコレートガナッシュをダークチョコレートで包み、繊細な72%ダークチョコレートフレークで飾」ったそうです。
ナッツのような渋みと深くローストされたカカオの香りが奥行きのある味を作ります。滑らかなガナッシュの香りが口いっぱいにひろがります。好みの味ではありませんが、表面がチョコレートフレークで覆われていて、その口当たりがおもしろい。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆
その他:もう少し暖かい部屋で食べればよかった
久しぶりにゴディバのブティックでチョコレートを買いました。というのも知人がゴディバのチョコレートを幾分軽視したような発言をしたのが気になって。たしかに日本でゴディバは全国に店舗を広げていて、多くの海外ブランドが手に入るようになった昨今、大して珍しい存在ではありません。でも、レアでないからといって評価に値しないかというとそれは違います。おいしいものを安定して大量に作れる会社だからこそ大きく展開できるのだなと、今回改めて思いました。
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