伊勢丹サロン・デュ・ショコラが終わり、これから買ったものを整理しながらせっせと消費です。
ドモーリのチュアオが衝撃的においしかったので、やはり一級品のクーベルチュールを作り続けているアメデイ(AMEDEI)のチュアオ(CHUAO)を買いました。
アメデイはアレッシオ・テッシエリ(Alessio Tessieri)、チェチリア・テッシエリ(Cecilia Tessieri)兄妹が1980年創立した高級クーベルチュール(板チョコレート)メーカーです。アレッシオ氏が世界中のカカオの買い付けをし、テッシエリ氏がイタリア唯一の女性チョコレートマイスターとして製造を手がけ、二人の情熱が香り高い高品質なチョコレートを生み出しています。
チュアオを世に知らしめたのは紛れもなくアメデイ。
そもそもチュアオとは南米ヴェネズエラの北の沿岸にあるチュアオ村の名前です(島とか半島とか書かれているサイトもありますが、たぶん谷の間違い)。北はカリブ海、南は熱帯雨林の山に囲まれて、村までは道がありません。近隣の村から海岸に沿った道を歩いてかボートで近くまで行くしかなく、さらにそこから熱帯雨林を横切ってやっとたどり着くのが世界最高級のカカオ豆のプランテーションがある村です。
そこで作られるチュアオ豆は「伝説のカカオ」としてスペイン王朝が宮廷のためだけに独占したと言われています。チュアオカカオは人工的に交配されたことがなく、自然の状態を保った遺伝子をもった希少なカカオ品種です。非常に強いアロマを持ちますが、とても高価であることから他のカカオ豆とブレンドされて香り付けに使われます。2000年、アメデイ社はチュアオの全世界における独占購買権を獲得(現在、この希少種の栽培、入手に関する権利の全てはアメデイ社にのみ許されています)し、世界で初めてチュアオ産チュアオ豆だけを使った板チョコレートを製造し販売したのです。
チュアオと売られている商品の多くは、チュアオ豆をブレンドしたチョコレートバーです。サロン・デュ・ショコラでアメデイの販売スタッフさんが「ウチのだけが本物のチュアオです」と説明されていました。納得です。
アメデイのチュアオ 50g のタブレットは封筒型のパッケージです。
中の包みを開くと甘い香りが広がりました。
どちらもカカオ分70%なのですが、色味はわずかにドモーリのほうが明るいようです。
まず苦みが強烈。後から酸味もしっかり出てきて頬をぎゅっと刺激しました。力強い味で強烈です。ドモーリのチュアオで感じたバナナやタバコの葉の香りに似たまろやかな風味はこちらにもありますがもっと弱い。圧倒的に苦味と酸味が強く、後味にまで長く続きます。酸味はラズベリーのようにフルーティーです。ハチミツを思わせる余韻がいつまでも長く長く続くのも魅力です。雑味がないのも印象的ですね。
このチュアオも面白いなあ。ボナのチュアオもこんな味でしたね。きっと、ドモーリのチュアオが異質なんだということなんでしょう。ちなみに、ドモーリのチュアオはバナナの香りに近いクリーミーな酸味が特徴的。後味には新鮮なタバコの葉のようなスモーキーな香りがあります。苦味は味覚よりも香りに出ていた印象です。
お値段は50gで1500円とやっぱりお高い。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆
その他:味の強さは歴代1位です
ღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღ
製品名:チュアオ(50gバー) (カカオ含有70%)
種類別名称:チョコレート
原材料:カカオマス、砂糖、ココアバター、バニラ
内容量:50g
原産国:イタリア
輸入者:日欧商事(株)
ღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღღ
コメント