おいしさを記述する際、CMSの特性上、検索性に乏しく情報が刹那的に消費されるSNSには感情的、嗜好的、詩的な表現が目的に向いています。一方、ブログはWeb検索との相性がよくデータベースとしても使えるため近年もっぱら分析的な表現をしています。
一口食べると心に花が咲くような優美なチョコレートの世界に、どうして分析的な表現を持ち込んだかというと、これは私が分析畑の人間だからとしか言いようがなく、かくしてチョコレートのおいしさについて書いている割に堅苦しい記事が積み重なって今に至ります。
唐突にこんな文章で始まったのは、このところビーントゥバー(Bean to bar)界隈のクラフトチョコレートについて商品紹介を書きあぐねているから。パッケージやモールドにこだわりを見せるブランドもありますが、彼らが最も重視しているのは、カカオの品質とそのポテンシャルを如何に引き出すかに尽きるわけです。であるならば味についてより細かく記述したいと思うのですが、官能評価をどこまで定型化するべきかを考えるとキーボードを叩いていた指がBackspaceに向かってばかり。
コメント