滋賀県のフランス洋菓子専門店ドゥブルベ・ボレロ(W.Boléro)は、2016年、2年連続のC.C.C.金賞受賞という快挙でさらに世界へと大きく飛翔。カカオへの探求心も旺盛、つねに一生懸命。ショコラのためなら努力を惜しまない渡邊雄二氏が、熟練の手ワザを使って作り上げるショコラは玄人好みのショコラとして知られています。滋賀と大阪にお店があります。
左上から時計回りに、プリュノー、スコッチ、キャラメル・ポワール、ウィスキーです。お値段は各々200円。
プリュノーは赤紫色のプリントがあるボンボンショコラです。商品説明によると「プルーンを赤ワインで煮込んだペーストとマール酒を効かせたダークチョコガナッシュの層の二層仕立て」だそうです。こちらは、C.C.C. 2016 Tablet D’or 受賞商品です。前記事でも食べていますが、おいしいのでもう一度。
赤ワインとプルーンのコンビネーションにビターチョコレートのしっかりとした苦味が加わって、赤い酸味に深みのある芳醇な香りする美しく上品な味です。滑らかな口当たり。後味も長く続きます。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆
値段:☆☆☆☆☆
その他:二度目でも感動する
スコッチは、表面が光沢があるくらいで、ほぼ何もプリントされていないボンボンショコラに見えます。商品説明によると「スコッチ〈タリスカーダブルマチュアード〉をたっぷり使ったハイミルクチョコガナッシュ。かなりピートと樽の風味が効いてい」るそうです。
これはアルコールが強烈。ガナッシュが溶けている間、舌に弾けるような刺激が続きます。ピートの香り、いわゆる病院くさいとか正露丸とかいわれがちな香りですが、癖になりそうです。これくらい個性あるフレーバーもチョコレートとうまく合わさると楽しいですね。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆☆
その他:大人味
スコッチを食べたせいで若干ほんわかしていますが、続きましてキャラメル・ポワールです。緑地に二ヶ所黄色の楕円がプリントされたボンボンショコラです。商品説明によると「洋梨のピュレと、キャラメルと練り込んだミルクチョコガナッシュ」だそうです。
キャラメルのまろやかな苦味と洋梨の透き通った酸味が心地よい。口当たりもなめらかで、とても上品な雰囲気です。奥歯に洋梨特有の軽い歯応えがあるのも楽しいです。ビターチョコレートガナッシュが続いた後でのミルクチョコレートガナシュだったので、キャラメルの香りがなおさら響きました。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆☆
その他:奥歯に軽い歯応え
ウィスキーは網目模様がプリントされたボンボンショコラです。商品説明によると「ハイミルクチョコのガナッシュに大量のアイリッシュ・ウィスキーを練り込みました。お酒を食べているような味わい」だそうです。
すっきりとしたミルクの香りの後に、フルーツのような甘い香りと清涼感を伴ってアルコールの痺れが舌を刺激します。チョコレートの苦味がしっかり味わえるところも好感触。舌触りがなめらかで、余韻はお酒の効果もあって長く長く続きます。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
値段:☆☆☆☆
その他:お酒が強いわりに食べやすい
大阪出張の夫にお願いして、大阪本町のお店でボンボンショコラを買ってきてもらいました。前もって多めに「お願い買ってきてリスト」を作りましたが、夕方でショーケースはさびしい状態だったそうで、リストにあったのは4個だけだったそうです。やはり大人気なんですね。私も行きたい。そして、東京店オープンを願います。
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