昨年、C.C.C.で5タブレットを受賞した京都出身の小山進シェフのブランド、パティシエ エス コヤマ(es koyama)。新宿伊勢丹サロン・デュ・ショコラ2012の会場では、当然のように長い行列ができていました。今年はすっかり出遅れてしまった私のような者の前には、一番人気のCCCデギュスタシオンNo.5が残っているはずもなく、当然売り切れ。ですが、DNA京都2011があと僅かで手に入ったのは僥倖でした。
DNA京都2011のパッケージは、驚いたことに、透かしが入っています。箱は、うるしのような光沢のある黒。それの上に巻かれた紙に、工芸品のような切り絵が細工されています。
なんて美しいパッケージなのでしょう。
中には8粒のやはりとても綺麗で、そして個性的なボンボンショコラが並んでいます。上段左から、黒大豆醤油、京番茶、一休、黒七味です。下段に移って左から、抹茶、米こうじ味噌、金胡麻のプラリネ、柚子です。京都ならでは素材を使っているのが、名前からわかります。
今回は上段の4種類、黒大豆醤油、京番茶、一休、黒七味を紹介します。
黒大豆醤油には、極上の黒大豆醤油とコスタリカ産トリニタリオ種のカカオ豆のミルクチョコレート(38%)、ヴァローナ社のビターチョコレート・エクアトリアルノワール(55%)が使われています。商品説明によると「カカオと醤油、そ れぞれの持つ香りが溶け合い、醤油の魅力を最大限に引き出すことに成功しました。 醤油のシャープで力強い風味を、カカオと共鳴させることが出来た、渾身の一品」だそうです。
カカオの香りの中から、上品でいて力強い醤油の温かみと塩味が隠し味のように響いてきます。カカオの酸味が醤油のまろやかで奥深い風味と混ざり合っていくのが見事です。余韻に広がる不思議な香りも魅力的。溶け心地も申し分ありません。
総合点:☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:チョコレートと醤油は黒いもの同士。香りの相性も抜群です
京番茶は、マダガスカル産クリオロ種カカオ豆のミルクチョコレートを使っています。商品説明によると「ショコラ独自の個性的で独特なアロマと酸味が、京番茶の風味をより一層引き立たせてくれます。 京番茶以上に京番茶を感じられ、最後まで口の中で香ばしい余韻を楽しめる」のだそうです。
まるでシガーのよう。京番茶の香りは、かなりスモーキーで個性的です。それがミルクチョコレートの風味に包まれて、苦味とまろやかさをまといます。余韻の渋い雰囲気が最高。これは癖になりそうな逸品です。
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:カッコイイ
一休は、コスタリカ産トリニタリオ種のカカオを使っています。商品説明によると「カバーリング、大徳寺納豆、ガナッシュの3つの要素が次々とお口の中で溶け合い、融合 する楽しさを味わえ」るそうです。
まるでキャラメルのような焦がしたミルクの香りに大徳寺納豆の風味が溶け合います。塩味が舌を刺激し、チョコレートのアロマがより奥行きを持って広がります。体温に触れてスッと溶ける心地よさと黒く濃く沁みる味。その絶妙さがたまりません。
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆
苦味:☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆☆
その他:一粒選べといわれたら、これ。
黒七味は、ビター感の強いグアナラ70%を使っています。商品説明によると「ビターチョコレートの芳醇な香り、ハチミツのやさしい甘さ、そしてスパイシーな黒七味の香りが後を追い、一粒で幾重にも連なる味わいが楽しめ」るそうです。
銀色の一刷毛が美しいチョコレートです。蜂蜜を練りこんだビターチョコレートは透明感がありつつ、フローラルな香りが素晴らしい。その口溶けを楽しんでいると、喉の奥に広がるスパイシーな刺激。控えめです。チョコレートの苦味の中に潜み、それに寄り添うようなレベルで広がります。土産物によくあるトウガラシチョコレートの類とは違って、舌を焼くような刺激ではありません。ご安心を。
総合点:☆☆☆
外観:☆☆☆☆☆
苦味:☆☆☆☆
甘味:☆☆☆
風味:☆☆☆☆
その他:辛味は控えめ
お値段は2286円。
総合点:☆☆☆☆☆
外観:☆☆☆☆☆
値段:☆☆☆
その他:日本人も和を楽しめるアソートです
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製品名:DNA京都2011
種類別名称:チョコレート菓子
原材料:カカオマス、砂糖、カカオバター、全粉乳、生クリーム、バター、転化糖、金胡麻、蜂蜜、柚子果汁、リンゴジュース、醤油(原材料の一部に小麦を含む)、洋酒、白胡麻ペースト、味噌、大徳寺納豆、抹茶、京番茶、黒七味とうがらし、乳化剤(大豆由来)
内容量:8個
製造者:(株)パティシエ エス コヤマ
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