1月28日にファブリス・ジロット(Fabrice Gillotte)のトークショー&デモンストレーションがありました。タイトルは「アンスピラシオン ジャポン ~日本への想い そしてインスピレイション~」です。
ファブリス・ジロット氏は16歳からパティシエの修行をし、父の店を次いでM.O.F.を史上最年少の26歳で取得したショコラ界の重鎮です。
始終穏やかなトーンで話し続けるジロット氏。チョコレートについて真摯にそして情熱的に語る姿は、まさに職人。画家がキャンバスに自分のメッセージを描くように、ジロット氏はチョコレートを通して自分のメッセージを伝えたいと繰り返し述べていました。
日本への憧憬が深く、プライベートではご自宅に作った日本庭園をいじるのが楽しみだとか。最近、樹齢200年ものイチョウの古木を植樹したそうで、伊勢丹サロン・デュ・ショコラの新作「アンスピラシオン・ジャポン」もそれにちなんで、木の一生をテーマに取り入れたものとなっています。つまり、根を意味するショウガ、葉の抹茶、果実の柚子、そして、種の胡麻を使ったボンボンショコラが入ったアソートボックスです。さらに、胡麻については「ひらけゴマ」の呪文のように、このチョコレートを通して日本への新たな扉が開いてほしいという願いも込められていると言っていました。
ふむふむ、ファブリス・ジロットの公式サイトに日本語版が出来たのも何か関係していそうな感じですね。
そんなジロット氏のメッセージや願いが込められたアンスピラシオン・ジャポンから2種類のボンボンショコラが試食に出されました。
ミルクチョコレートの中心に大きな甘い丸。紛れもなく日の丸の旗を模したボンボンショコラです。そこに「抹茶」の文字。漢字が読める人ならば、間違えようのない分かりやすさです。
写真にすると、さらに文字の迫力に圧倒されます。それにしても、もう少しマシなフォントはなかったのでしょうかねぇ。
緑茶のガナッシュで緑茶のジュレを挟んだものをミルクチョコレートでコーティングしてあります。抹茶のチョコレートには緑色を生かすためホワイトチョコレートを使ったものが多いのですが、ジロット氏はカカオ本来の風味に欠ける「ホワイトチョコレートはそんなに好きではない」ということで、この抹茶のチョコレートにはミルクチョコレートが使われています。
抹茶の風味を生かしながら、チョコレートの味も上品に楽しめる味です。抹茶のジュレによる潤いのある質感がお茶のイメージともマッチして、抹茶物が苦手な私としては珍しくも、とてもおいしく感じました。
もう一つは胡麻。
エクアドル産のピュアチョコレートを使ったガナッシュで、キャラメリゼした白胡麻のプラリネをサンドしています。丸ごと加えられた胡麻がシャリシヤリと歯応えを与えます。プラリネの胡麻のローストは強めで、キャラメルのせいもあって苦味が強く感じられました。
アンスピラシオン・ジャポンは製品を買ってありますので、また別の機会にしっかりとレビューしたいと思います。
コメント
最近、検索でこのページにたどり着きました。とても面白いです!
フォント、ほんとに(ダジャレじゃないです)イマイチですよね(笑
海外で見かけるありがちフォントな感じで。
ジロット氏は、人のよさそうな職人さんとという雰囲気ですよね。
ところで、トークショーにことごとく(しかもかなり前の方?)参加されているようですが、業界の方なんですか!?地方在住なので、伊勢丹のサロンドゥショコラには行ったことがなく雰囲気がわからないのですが・・・
たかいさん、はじめまして。
ホントにフォント、イマイチなんですよね~。
そりゃあ日本語できない方からしたら、かっちょいいのかもしれませんが、日本人からするとイタダケナイですよね、直に漢字で書かれちゃうのは。しかも、MSゴシック?って・・・。日本限定発売の品だからこそ、そこはもう少し考えてほしかったです。
ことごとくって程じゃありません。
今年は6つだけ・・・って充分多いですかね。
でも、毎年全セミナー参加される方もいますので、まぁ私なんて大したレベルじゃありません。
>業界の方なんですか!?
いいえ、単においしいチョコレートが好きなだけで、チョコレート業界関係者とのビジネス上のお付き合いはございません。ただし、こんなことをやっていると、たまーに業界の方からおいしいものを頂くことがあるのは事実です(嬉
lovechocoさん
僕としては6個はおなか一杯ぐらいに多いです(笑
でも、毎年全セミナー参加の方もいるなんて、TOKIOは怖い街ですね・・・
業界の方ではないのですか。でも、これだけのブログだと頂ものももらえますよね~
>僕としては6個はおなか一杯ぐらいに多いです(笑
やっぱり?
私がチョコレートを日々食べるのに、
家族はちいともチョコレートを分けてもらいに来ません。
見てるだけで胸焼けするとか・・・。
おかしいですよね、こんなにおいしいのに。